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[2009年06月16日] 
お待たせカブール便り 4 小野由美子
当世アフガン結婚事情


 STEPで雇っているナセル君。掃除係・お茶くみ炊事当番から
出世して、今はSTEPのエンジニア。ジェネレーターや電気製品
の修理は彼の担当。25歳くらい?2年前に婚約。しかしお金が
ないので、結婚が延び延びに。とうとうしびれを切らした婚約
者の両親や親せきから、早く結婚費用を工面して、結婚せよと
言われたらしい。

 給料の前借り(250ドル/月x4か月)、友人からの借金(1000
ドル)、われわれ専門家の結婚祝い(1000ドル)をかき集め、
なんとかまとまった結納金?を調達。昨日、晴れて、彼の両親
が相手の家に結婚式の日取りを相談に行ったという。
 
 こちらの結婚式にかける費用は生半可ではない。招待客は300人程度はざら。披露宴は1日では終わらない。1万ドルかけたスタッフもいる。カブール市内の金ぴかの建物の多くは結婚式場。昨日の木曜日の午後、結婚式に出る女性がブルカの下から、ピンクやブルーのラメ入りのドレスの裾とハイヒールをのぞかせているのを何人も見かけました。

 同僚いわく:結婚式の費用で悩むのは平和な証拠。

 そういえばそうなんですが、これから先、物価高のカブールで借金だらけでどうやって生活していくんだろうかと、いらぬ心配をしています。

 写真は、シャキール(左)・ナセル(右)の兄弟。シャキールはお兄さんですが、未婚。婚活しようにも、先立つものがないとできないという、この厳しい現実。
 
 
 
 
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